WORKS Tsui no Sumika house


明石市 リフォーム 家 木 和風
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終のすみか(住宅・リノベーション)

この住宅は子供達が結婚して家を出て行き、これから夫婦二人で暮らすライフスタイルが変わる住み手のための住宅です。
昭和30年代に建てられた古い一戸建て木造2階建て住宅を全面改修でリノベーションした事例となります。


●施主さんの要望
施主さんは当初、老朽化の激しい水廻りだけのリフォームを考えておられましたが「自分たちの老後のために思い切って楽しく住める家に変えたい。子供や孫たちも全員集まれる様な家にしたい。」と急きょ路線変更されました。
屋根以外の全てに手を入れ大きく間取りを変えた最初のプレゼン案を気に入って頂き、2案目も提案したのですが「もう最初のプランに決めます」と言っていただき一気に計画が進みました。

●敷地環境・改修前の建物状況
南道路に面し狭いながらも明るい日差しの入りそうな敷地でしたが、現況の家は古い住宅にありがちな暗い、寒い、使い勝手が悪い、の三拍子そろった建物でした。
現況は1階にDK、二間続きの和室、水廻り、階段、廊下、2階に小さな3部屋、階段、廊下で構成されており、壁や建具で細かく区切られた間取りでした。

●改修後の建物解説
1階を全面ワンフロアで使う空間に変え、2階の3部屋のうち南に面した1部屋を潰してそこに吹抜けを設けました。
減築することに対して「家族が減ったので問題ない」と施主さんも理解を示して頂き思い切ったプランが可能となりました。
減築し吹抜けにしたことで元々の低い天井にのびのびした高さが加わり解放感を得られました。また南面に大きな窓が設置でき、家の奥まで日差しが入り込み明るくなりました。
南面の大きな窓はメリットが多いのですが、前の道路を歩く人の視線がやはり気になります。そこで窓外に縁側を設け、更にその外側に開閉可能な特大サイズの外部格子戸を設置し、閉めれば外からの視線を遮れるようにしました。
格子戸は1階高さまでですが、その上のバルコニー手摺も同じ格子としデザインを揃えることで全面格子のファサードとなり、かなりインパクトのある外観となりました。
住んでみると格子戸は機能面でも有効で、施主さんは夏には格子戸のカギだけをかけてガラス窓を全開し1階で就寝されるそうです。大開口から家の奥まで風が吹き込み、まるで外で寝ているように涼しく快適とのことでした。

●スペック面の改修
この家のもう一つの大きな問題は昭和30年代の構造であり断熱性能であること。
予想はしていましたが、解体してみると基礎は無筋コンクリートで一部コンクリートブロックの箇所もありました。柱も一部腐っており、断熱材にいたっては全く入っていませんでした。
この状況を見た施主さんが「知らなかった・・。お風呂のリフォームだけにせず全面改修にして本当に良かった。」とつぶやかれていたのが印象的でした。
基礎の補強、痛みのある材やサイズが小さすぎる柱梁の入れ替え、耐震壁の新設など一通りの構造補強を行い現行法に合致するよう耐震性を上げ、断熱材も床や壁はもちろん工事範囲外であった屋根裏に至るまで充填し、快適性を向上させました。

●施主さんの感想
慣れ親しんだ住宅が、すっかり生まれ変わった様子に施主さんご夫婦はもちろん、そこで育った娘さん達にもとても驚き喜んでいただきました。施主さんに「今まで何でもいいと買っていた家の備品が、新しい家に住んでからは花瓶一つ、置時計一つ買うにも、うちの家に似合うかなぁと想像して買うようになった。楽しい。」と言っていただき嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
施主さんの何ごとも楽しむ囚われない自由さがこの家を実現させてくれたのだと思います。

●概要
建物用途:一戸建ての住宅
建物概要:リノベーション(全面改修)工事 木造在来工法 2階建て
延べ床面積:改修前86.16㎡(26坪)→改修後83.53㎡(25坪)
建築面積:改修前46.41㎡(14坪)→改修後50.41㎡(15坪)
設計監理:ユキ建築設計事務所 担当 齋藤由紀
施工:㈱中村建設 担当 池内靖昌
設計期間:12か月
工事期間:4か月
※写真撮影:沼田

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